2016年06月20日

いばらぎハムの集いに参加 KX2の操作についても

茨城ハムの集うに参加
6月19日に行われた茨城ハムの集いに参加して来ました。
KX2の本邦初公開でしたので、県外から来場者も含め一目KX2を見ようを沢山の方に集まっていただきました。
展示している自分でさえも、小さな筐体に恐縮された、ハイエンドの性能に関心してしまいます。

DSCF7015.jpg
KX3のユーザーだという方も結構見に来られていましたが、一様に、本当にハンディー機になったKX2に驚いていました。 茨城でこうした展示会に参加するのは初めてなので、大半の参加者はK3など見た事のない方々ばかりですが、注目の的はやはりKX2で、K3KX3のの説明を求められる事はほとんど無くKX2に質問が集中しまし。 ハムフェアは業者ブースのコストが高すぎて、業者展示はできませんが、何しろ小さいリグなので、会場に持ち込んでQSOを楽しみたいと思っています。 QRPの里のブース付近に出没しますので、一目見たい方はアイールをよろしくお願いします。

KX2の回路と操作性について
マニュアルの翻訳も佳境に入っていますが、KX3とkX2の違いについ考えが及んでしまいます。 
KX3はKX2の小型版 。。。もちろんそうなんですが。 1.8MHzと6mを除いた事、FMもモードが無くなった、ボタンやツマミが少なくなった事、I/Q信号が出なくなった事。 これらの一般的な事は別として、何か改良された点は無いのだろうか、という観点でKX2を見てみます。

回路について
回路図を比較する限りでは、KX2の回路の大部分はKX3から継承されたものです。 省電力に努力した結果、受信時に液晶パネルのバックライトOFF時の消費電流はわずか130mAです。 見事と言うほかありません。
受信では、KXFL3のフィルターオプションが無くなっていますが、マニュアルを良く読むと、IFの周波数はKX3の場合に0KHzと8KHzが選択できました。 KX2ではこれが8KHz固定となっています。 KX3でも8KHzのIFを使うとKXFL3のルーフィングフィルタが使いえなくなりますので、KX2では8KHzIFのメリットを重視してルーフィングフィルタは切り捨てたのではないかと思われます。 IFが8KHzになった影響で2波受信の可能な周波数範囲も制限を受けてKX3では±15KHzだったものがKX2では上7KHz下23KHzとちょうど8KHzシフトしています。 2波受信の幅が8KHzシフトされると、UP側のコールではちょっと不十分の感じがありますので、このデメリットを補うだけの利点が8KHzのIFにあるのではと思われます。

KX2の操作性
回路的な細かな違いはこんな処です。 一般にツマミを少なくたり、ボタンを少なくすると操作性が犠牲になるものです。 操作性を落とさずにボタンを少なくするか苦心する処ですので、、いったいKX2では何が犠牲になったのかと調べてみました。 確かにRFゲインはワンタッチでは操作できません。プログラマブルファンクションスイッチに登録するというてがありますので、メニューを開かずにRFゲインを変える事はできるようになっています。CWTの表示のON/OFFもメニューに回りました。 USB/LSBの切り替えもメニューです。 
これらのファンクションは頻繁に使われないので、まあいいかと思えます。 一方頻繁に使うバンドスイッチが従来BANDの上下ボタンが1個のボタンになっていました。 新しい操作ではバンドボタンを押してからVFO Aを回してバンドを切り替えるのです。 これが思いのほか使いやすく、今までVFOツマミはVFOにだけ使うといった概念から解放されると、操作上では重要な切替の道具となっています。 このあたりのセンスは脱帽です。人間工学の専門家のウエイン氏ならではの事だと思います。 少し使っただけですが、操作方法は洗練されていてあまり違和感を感じず、自然と操作になれて行きます。小さいから使いにくいの当たりませではなく、小さいからこそ使い方を工夫して操作性をむしろ従来品を凌駕するといった姿勢が垣間見えます。





posted by 木下重博 JA8CCL at 10:39| Comment(1) | TrackBack(0) | ニュース

2016年06月01日

KX2の保証認定が通過 新スプリアス基準に対するTSSの見解を解説

KX2保証認定を通過

エレクラフト社の新型超小型トランシーバKX2のデモ機がEDC向けに出荷されました。
同時進行で、個人局JA8CCLの無線設備の1台としてKX2の追を変更申請すべくTSSに保証認定の書類を作成し、送付してありました。  KX2の送信機系統図は回路図を解析して作成しましたが内容はほぼKX3と同じでした。 又5MHzの発射ができない証明書をEDCが発行して添付したので、この関門も無事通過しました。 今朝確認を取った処、変更申請の保証は完了して、変更申請書はすでに北海道総合通信局に送付された事が確認できました。 変更申請が北海道総合通信局で受理されれば、KX2でオンエアする準備が完了します。 6月19日の茨城支部のハムの集に出展を予定しています。 それまでにKX2が到着する事を祈ります。

TSSの保証認定と新スプリアス基準 
今回の申請では何かと話題になっている新スプリアス基準についてTSSの見解を質問してみました。
TSSでは平成19年12月1日以降に保証認定を申請された無線機は、申請者が新スプリアス基準に適合している事を認識した上で保証認定の願いを提出しているとして、保証認定がそもそも実測を伴わない書類審査の制度であることから、申請の内容に新スプリアス基準に不適合な装置である事が記載されていない限り、保証認定を行い、認定された送信機は新スプリアス基準適合とみなされる、という方針であるとの回答を得ました。 
確かに無線局の無線局事項書及び工事設計書の中に 「法第3章に規定する条件に合致する」の項目にはチェック欄があってここにチェックを入れるのは申請者自身です。 (法第3章は無線設備に関する規定です。)
保証認定制度は認定を申請する人が、認定してもらいたい無線機の性能について唯一確かめる事のできうる立場にあって、保証されるべき機種であるという確信によりTSSに保証認定の書類を作成し、「法第3章に規定する条件に合致する」の項目にはチェックして保証を申請しているのであるから、TSSは申請された書面により認定業務を行っているという事です。 機器の性能に関する許認可について申請者と保証認定業者以外の第三者が介入する余地のない制度です。 スプリアス基準に適合しているか否かは制度上は申請者自身の判断にゆだねられているので、新スプリアス基準に適合するかしないかを判断するの第三者機関ではなくはあくまで申請者だと言う事です。 第三者機関による何らかの測定や判定があったとしても、それにより新スプリアス基準の適合の可否を決めるのは第三者機関ではなくあくまでも申請者であるという事になります。 今後保証認定業務の制度が存続する限りこの見解に沿えば自作機種についても新スプリアス基準による許認可が可能である事の合理的な説明ではないかと思います。
測定の能力を持たないアマチュアでも例えばヨーロッパのECの基準を満足しているといった明確で具体的な証拠によって申請者が確信も持って保証認定を申請すればよい事になります。 TSSの新スプリアス基準に対す考え方は総務省の確認も得ているとの事なので、ECの認定をクリアしている機種などは安心して保証認定を申請し、継続的に使用が可能と思います。 また古い真空管のリグなどでもローパスフィルターなどを接続して、出力は新スプリアス基準を満足している事を自らら測定して、送信機系統図にローパスフィルターを追加して申請する事で新スプリアス基準をクリアする道が開かれているように思えます。 
また申請者が技術的につたなく、新スプリアス基準に適合しない機種を誤って新スプリアス基準値適合と思って申請し運用した場合でも、スプリアスで実害が発生すれば、電波法に規定により申請者が電波の発射を停止するとか、その無線機を撤去の変更申請をして撤去すればよいのです。
免許制度がアメリカのように包括免許である事が望ましい事は言うまでもありませんが、保証認定制度は、保証を申請する人は国家が定めた試験に合格した電気的にも法的にも知識を持った人が誠実に申請を行う事を前提に、アマチュア無線の通信に自作機やビンテージな無線機の使用の自由を認める書類審査制度であるので、この制度を壊す事無く大切にしたいと思います。     
                               エレクトロデザイン株式会社 木下重博
posted by 木下重博 JA8CCL at 11:51| Comment(16) | TrackBack(1) | ニュース

2016年05月18日

米国エレクラフト社が超小型HFトランシーバ KX2を発表

米国エレクラフト社はデイトンで開催されているハムベンションと同時に開催されるQRPの国際イベント、For Days In May で5月16日にKX3よりも一回り小さいポケットサイズの超小型のHFトランシーバKX2を発表しました。
KX2は外形寸法が147×71×38mmで操作面の大きさはハガキ以下となっています。 驚く事は、液晶表示はK3sやKx3と同じものを使用しているので、機能的にはほぼ同等のものが詰まっていると思われます。
バンドは3.5MHzから28MHzで1.8MHzと50MHzは除かれています。 オプションでリチュームイオンバッテリーを内蔵でき、ATUを含む各種のオプションが用意されています。
KX2 Fig1.jpg



概略仕様
寸法 :147×71×38mm
重量:368g (オプション、電池を除く)
バンド :3.5MHzから28MHのハムバンド(JA向けは5MHzを除く)
     1.8MHzは受信可
モード:SSB/CW/DATA (CW/DATAはデコーダ内蔵)
出力:最大10W
受信消費電流:135mA
電池:2.6Ahリチュームイオン電池内蔵可(オプション)
電池残量表示:Ah(アンペア・アワーで電池残量を表示)
操作部: 4つまみ、12個のボタン
マイク、スピーカー:本体に内蔵
チューナ:KXAT2ワイドレンジ内蔵チューナオプション
専用パドル: KXPD2

KX2には内蔵スピーカの他にマイクも内蔵しているためにハンディーの
トランシーバのような運用が可能となっています。

製品の価格とオプションの詳細
トランシーバ本体    KX2    $749
オプション
マイク         MH3   $59.95
専用パドル       KXPD2  $109.95
小型キャリングケース  CS40   $29.95
中型キャリングケース  CS60   $39.95
内蔵時計とI/O     KXIO2  $69.95
KXIO2は内蔵の時計とアンテナ切り替えなどに利用できる2回路の汎用出力を持った
オプションです。
オートチューナ    KXAT2   $179.95
KXAT2はワイドレンジのSWRに対応するオートチューナでKX2に内蔵します。
ポータブル用の小型HFアンテナのSWR特性は狭いのがふつうなので、内蔵チューナ
は必須のアイテムです。
100Wアンプケーブル  KX2ACBL $9.95
KX2は100WアンプのKXPA100が使用できます。 KX2ACBLは接続のための
ケーブルです。
内蔵電池        KXBT2  $59.95
KX2に内蔵するリチュームイオン電池で重量は184g 
通常の運用で8時間を想定しています。
外部電源も同時使用でき、電圧が高い方を自動選択します。 太陽電池パネルの
併用などに便利です。
専用チャージャー    KXBC2  $6.95 





posted by 木下重博 JA8CCL at 12:19| Comment(5) | TrackBack(0) | ニュース