2016年06月07日

KX2 入荷

ついに待望のKX2が入荷しました。
6月19日 土浦市民会館で10時から12時の間KX2を展示しますので、早く見たい方は
来て下さい。

KX2は専用のカートンに収まっていました。

1 梱包.JPG3内容.JPG


本体の正面です。 大きさはハガキ大で少し狭いくらい、持った感じは思わず軽い。
昔、電池管の3A5で作った50MHzのトランシーバを思い出しました。
4正面.JPG

5左側面 .JPG

左側面には電源、ACCKEY PHONE MICとジャックが5個。

target="_blank">6右側面.JPG

右側面にはアンテナ用のBNCコネクタが。
7裏面.JPG

裏側にはスピーカが見えます。  ちなみにシリアル番号は00135です。 CE(ヨーロッパ規格)合格のマークも見えます。
これがKXBT2バッテリーオプション、3セルの丸形バッテリーを1パックにしたもの。
9KX2BAT2.JPG
バッテリーには電源プラグがついていて、ケース内部にバッテリー用のジャックがあります。
ジャックにバッテリーのケーブルを挿入してからバッテリーを収納します。
10電池を装着.JPG

KX2の電源を投入すると、こんな感じになります。

KX2ON.JPG

その他のオプションとしてKX2ACBL ACCジャックに挿して、信号を2つに分岐します。

11KX2ACBL.JPG

小さな袋には、GNDのための小さい専用バナナプラグKX2GNDPLUGが入っています。 このサイズのバナナプラグは見かけないので、推奨オプションです。

12KX2GNDPLUG.JPG

このほかにKXUSB USB-RS232C変換ケーブルが標準で添付されています。
オプションのCS60バッグはKX2の役倍の大きさです。 KX2,マイク、アンテナ用の部品などが一式入りそうです。
13CS60.JPG

試しにKX2とその他のケーブルとマイクを収納してみました。

14CS60にKX2.JPG

KX3を持っていれば、KX2はどうかな。。。と思っていましたが、これは別の世界のようです。

保証認定のための5MHzバンドの送信を制限している文書とブロック図、周波数の関係表も添付
されています。 またCEのロゴマークもついていますので、ヨーロッパのスプリアス規格はパスしている証拠ですから、安心してTSS経由で新スプリアス規格準拠品として保証認定の申請ができます。

私の場合は変更申請をTSS経由で保証認定の申請をしましたが、全く質問無しで審査をパスし、変更申請は総合通信局送りとなりました。 電話で審査経過を北海道総合通信局に問い合わせた処、昨日審査終了して変更は受理されたので、KX2は今から使っても良いという返事をもらいました。 
という訳で、これからKX2のJAでの第一声を送信するために、かすみがうらのシャックに向かおうと思います。
どこかのバンドでJA8CCL/1が聞こえたらコールください。 
                              エレクトロデザイン株式会社 木下重博



posted by 木下重博 JA8CCL at 13:18| Comment(4) | TrackBack(0) | エレクラフト

2016年05月26日

KX2販売開始

KX2の衝撃の発表から1週間が経過しましたが、エレクラフト社からDytonでのKX2の発表の様子を伝える。
写真が送られてきましたので紹介します。
KX2はDytonのブースで50台が販売用に準備され、発表と同時に販売を開始しました。エレクラフト社での受注の受付も開始されていますで、米国側の納期の表示は受注後5-10日となっています。 専用パドルKXPD2の出荷は6月6日を予定しています。 EDCも受注を開始しました。 まだホームページの整備ができていませんので、購入希望の方は電話 04-7128-8472 又はメールでご連絡ください。
デモ機は間もなく米国からEDCに向けて出荷されます。

 FDIM.jpg

KX2はFDIM(フォー・デイズ・イン・メイ)の会場で発表されました。 FDIMは国際的なQRPの団体QRP ARCI がDytonがオープンする前日から4日間にわたりDytonの隣のFairbornにあるホリデーインで開催される、QRPの祭典です。 初日はDytonのハムベンションの準備日にあたり、一般入場者はまだハムベンションの会場に入れないので、その日を利用して終日QRPに関する発表が行われます。 KX2はこの会場で最初の公式発表がされました。
HX2 in hand.jpg

KX2はあまりにも小さな無線機なので、単体で見てもあまりピンときませが、こうして手に持った姿を見ると
いかに超小型の無線機であるかがわかります。 大きさはKX1並みでSSBが運用でき、出力も10Wです。 ダイレクトコンバージョンのSDR技術をフルに活用した結果、ここまでのサイズを達成し、なおかつ低電力消費にも成功しているので、実用になる歩くHFトランシーバが実現したといっていいでしょう。
KX2 and Eric.jpg


エレクラフトの社長Eric氏は早速インタービューを受け、その音声が30分番組となっています。
インタービューでは開発の狙いなどが熱く語られています。
音声のURLは https://goo.gl/OyngIW です。




KX2は本体の発表と同時に周辺のオプションも同時に発表しました。
今回はキャリングケースCS40とCS60を同時に発売しました。 CS40はKX2本体とその他の小物が
CS60 はさらにパドルやアンテナ、予備の電池パックなどを収納するのに十分なスペースがあります。 
写真はCS60です。
KX3 in bag.jpg
KX3とKX2を比較したのが下の写真です。 

KX3 vs KX2.jpg


KX3のサイズも発表当時は、本体はどこにあるんだ?といった風に
これが本体を含むトランシーバとはとても信じられないサイズでしたが、KX2はさらに小さく、必要なものを絞り込んだらこうなったといった感じです。 VFO A/B2 2つのダイアルと数個のボタンで操作します。 一般に無線機の操作性はボタンの数に比例して良くなり。 ある程度を超えるとかえって複雑になって逆に操作性が悪くなります。 ボタンの数を減らしても良好な操作性を維持するのは大変です。 設計にはハムのオペレーションに熟知した人が必要ですが、それだけでは不十分です。 エレクラフトの伝統は常に人間工学の観点から
操作パネルを設計している事です。 これは単に気分の問題ではなく、設計者の一人Wayn氏が元々、人間工学の専門家である事に由来しています。 DXやコンテストのオペレーションに通じ、かつ人間工学のプロが設計しているからこその操作性が生まれ。 こうした超小型の無線機であるほどその腕が発揮されるのです。
Erecraft booth .jpg
最後にDytonでのエレクラフトのブースの写真ですが、エレクラフト社が最初にデイトンにブースを出した時からブースの場所は同じですが、ブースの広さは当時の4倍に膨れ上がっています。
手前にはKX2の注文を予約する方が4人も申込書に記入しています。 




posted by 木下重博 JA8CCL at 15:06| Comment(0) | TrackBack(0) | エレクラフト

2016年03月31日

NorCal QRPクラブ

K2開発当時のアメリカのQRP事情を紹介する。
当時米国のQRP界は西にNorCalQRPクラブ、東にQRP ARCIがあってQRP ARCIは米国を代表する団体として毎年デイトンのハムベンションでQRPグループのミーティングを主催し、各国のQRPreが集まって交流を深めていました。
NorCal QRPクラブはというと、シリコンバレーのアマチュアが中心となって活動するクラブで、クラブ員の中のウエイン氏が設計したQRPリグをクラブキットとして頒布し、ウイルドネスラジオのボブ・ダイヤーがそのキットを販売し、キット製作者は全米に広まっていきました。 多くのハムがいつかはリグを自作したいと思っていたからだと思います。
リバモアのフリーマーケット
元々はシリコンバレーで月に一度リバモアという町の大学の駐車場を使って開催されるエレクトロニクス製品のフリーマーケットがあり、出品される内容はデイトンのフリーマーケットとほぼ同じで、無線機、ラジオ、オーディオ製品、コンピュータのパーツなどなどです。 私も米国出張の日程を決めるときは必ずフリーマーケットの週を選んで出かけたもので、相場もデイトンよりは安く、コリンズのKWM-380やHF-380などのお宝をゲットしました。 早朝6時ごろから出店する車が集まりだすと同時に、夏時間のためにまだ日の出前で暗いなかペンライトを片手に掘り出し物を見つけるのが通のやり方で、荷物を下ろすそばから中身を品定めし、10時頃にはもう何も見るものがなくなってしまいます。 そこで帰り道ハムが集まる場所がハイウエーのインターのそばのショッピングセンターの中にある カリフォルニアバーガーというハンバーグ屋さんです。
NorCalのミーティング会場
ここに集まるハム仲間が作ったのがNorCalQRPクラブ。 役員はいるようですが、クラブのミーティングは特に挨拶も、自己紹介もなく、めいめいが勝手にハンバーグショップのテーブルを占領して自慢の作品を披露したり、簡単なキットを販売したりとなんでもありです。
取りあえずハンバーグを何か一品注文しなければなりません。

ミーティングの様子を写真に収めました。
ただただテーブルを囲んで自慢の作品をネタに話しが弾んでいきます。 このミーティングに出席するには、資格は何もありません。 しかし、たとえ日本からわざわざやって来たといっても、それだけでは誰も注目してくれません。 何かをもって来ない限りは注目されないのです。 これがアメリカ流。
自慢の作品
このテーブルではシアラーの改造品とアンテナチューナなどが見えます。 シアラーはウィルドネスラジオが発売していたプラグイン式のHFマルチバンドCWトランシーバで出力が5Wでプラグインモジュールの差し替えで1.8MHzから28MHzのハムバンドで使える、当時最高のQRPリグでした。 設計はウェイン N6KRです。 写真のリグはケースが未塗装なので、NorCalがクラブキットとして頒布したものです。
Pic0002.jpg
これはNorCalのミーティングで頒布していたものを購入したパドルのキットです。 このパドル、組み立てるとバイブロプレックス社で販売しているコードウオリアジュニアになります。 このキーのルーツはこれだったんです。 部品は原材料を切り出しただけのものです。 ここから各自、作品を作るんですが、その中でも自慢の逸品がこれです。 駐車している車の中まで案内されて見せられたのがこのキー。 確かに自慢するだけの事はあります。 私のは。。。 まだ部品のまま袋に入っています。 後に聞いた話では、買った人の大半が組み立てていないんだとか。

PIC00038.JPG

全てがこんな調子なので、フリーマーケットは楽しめる、格安でお宝はゲットできる、おまけにクラブのミーティングに参加もできるという訳で、自作派のハムとしては夢のような世界です。
ビンテージの無線機をお探しなら、このフリーマーケットは見逃せません。

スーパーアンテナの社長、バーン氏 W6MMA と出会ったのもNorCalのミーティングでした。
彼は、新しいアンテナを作るとNorCalのミーティングに持って来て話題になりましたが、惜しくも昨年サイレンとキーとなりました。

NorCalミーティングで発表したK2

ここに登場したのがK2です。 おそらく一般公開した最初のではないかと思われます。
写真の日付けは1998年4月23日です。 左にいるのが WA6HHW エリック氏、現在のエレクラフト社長、真ん中がウェイン氏 N6KR 右がQRP ボブ事ウィルドネスラジオのボブダイヤーです。
エリック氏がもっているのがNoeCl40A 7MHzシングルバンドのCWトランシーバ、 右側のリグがシアラー
そして真ん中のリグがK2とSST-40です。
SSTはシングルバンドのQRPリグで40,30,20と7,10,14MHzそれぞれシングルバンドの無線機で、これらすべてがウエイン氏の設計になります。 注目すべきは、K2の外装ですが、まだ未塗装の試作品です。 
彼は、この試作品を披露したあと、駐車場でアンテナはバーン氏の作ったセンターローディングのアンテナを使って実際にCWのQSOの実演を行っています。

K2の販売
K2の販売に先立ちエリックとウエインは最初にホームページで、リグのフロントパネルのイラストと簡単な仕様を公開します。 プロジェクトの公開はK2をデイトンで発売する一年も前でした。 此のときまだエレクラフト社は誕生していません。
エリック氏は当社自分の会社VerisysyでK2の販売を計画していました。 当時彼の作ったSCSIアナライザーは業界で大好評で、会社は業績を上げていましたから、従業員からは無線のビジネスに参入するのを反対する意見が大勢を占め、彼は会社を従業員に売却して、エレクラフト社を設立したのです。
早い段階から圧倒的な仕様の無線機の開発をアナウンスし、一年間待たせて製品を発売するという方法は多くのハムの共感を呼び、発売前に99台の試作時をフイルドテストとして頒布して、問題点の多くを発売前に解決するという画期的なやり方をしたのです。 すべてのK2にはシリアル番号があり、1番から99番はフイルドテスト版で、No001はエリックが2番はウェイン氏が保有し、No3はJA8CCL、私が持っています。 ここに本格的なHF自作キットが誕生し、ヒースキットが生産をやめてから久しく市場から姿を消した本格的なHFオールバンドの自作リグが彼らの手で復活したのです。 一般の販売はその年のデイトンで始まりました。 一般向け販売のシリアル番号は100番から始まり。 日本向けの注文を入れたおかげで最初の10台はすべて日本に納品されました。 ちなみに一般販売の最初の1第SN#0100はまだ未組み立てでEDCが所有しています。 #101は私の恩師であるJA8HTが所有しています。

posted by 木下重博 JA8CCL at 15:34| Comment(1) | TrackBack(0) | エレクラフト